子どもを産むまで陣痛ってどんな痛みなんだろうと出産経験者から色々と話を聞くと、鼻からスイカが出る痛みとか、下痢の100倍の痛みとか、でも産むと忘れるんだよねー(笑)とか・・・
では
実際経験してみてどうだったのか、私の陣痛について書いておこうと思います。
子宮口が一向に開かなかった私は、陣痛が始まって10時間はずーっとお腹を下した時の2倍増しくらいの痛みでした。結構つらいけれど我慢できるんですよね。我慢できるけど陣痛だとわかから、痛みの波が引くたびに家事や食事はできるのです。ただ10時間これが続くので体力が奪われます。
そして子宮口が1㎝開き、そこから5-6㎝開くまでの4時間はお腹の中身を握りつぶされるような内側からの痛みでした。
ハンマーで殴られるとか、ダンプで轢かれるとか、そういう外側からの衝撃ではなくあくまでも内側からの痛みです。痛みの波が来るともう何もできません。立てないですし、どんな体勢でも辛いのです。呼吸にだけ集中することで精一杯。変な汗も出始めます。
最後の子宮口全開大までの2時間は一思いに殺してくれと思うほどの痛みでした。例えようも無い痛みです。人生で感じたどの痛みより痛かったです。
赤ちゃんが産道を通り始めると、お尻から岩が出そうな感じになります。そのたびに自分で尾骶骨あたりを必死に抑え、冷汗だらだらでした。初冬だったのに汗だくです。
陣痛の痛みは何かに例えること自体がナンセンスです。一番痛そうに思える会陰切開や赤ちゃんが出てくる時のいきみの時は逆に痛くないほどです。いや、痛いのですが痛くないと思えるくらいそこに至るまでの陣痛が痛いということです。
お産を終えた瞬間は「もう産みたくないチーン」と言いました。今でも陣痛の痛みは覚えています。もう一度産めと言われたら恐怖です。そして今後も忘れることはないでしょう。
しかし
こんな思いで産んだ我が子がもたらす多幸感は格別です!!私みたいに陣痛に苦しいイメージを持った人でも、痛くて怖い陣痛をもう一度味わっても良いと思うのでしょう。
現に私はあの時間を乗り越えて良かったと、生きててよかったと思えていますから。自分の命より大切だと思える宝物に出会えるのなら、何度だって耐えられる。だから陣痛の痛みを忘れる(なかったことにできる)のでしょう。